純白のドレス   2

「一体俺が何をしたっていうんだ。」

 

「いいからそこに座れ!」

 

「まったく、何を考えているんだか。」

 

 

文句を言いながらもしぶしぶ椅子に腰掛ける。

 

 

「で?俺に何のようだ?」

 

「貴様ー!」

 

「まあ、待てイザーク。実はなアスラン、お前に聞きたい事があるんだ。」

 

「聞きたい事?」

 

「ああ、単刀直入に聞くが・・・お前とキラはどういう関係だ?」

 

「俺とキラ?」

 

「そうだ。恋人ではないのか?」

 

 

その言葉にアスランは顔を赤らめる。

 

 

「「「え?」」」

 

 

いつものアスランらしくない動揺した顔に一同は驚きを隠せない。

 

 

「で?どうなんだ?」

 

「まぁ恋人というのかな?俺はキラが好きだし。」

 

「それじゃあラクスはどうなんだ?」

 

「ラクス?知人もしくは友達かな?嫌いじゃないけど。」

 

「貴様!それなら何故いまだに婚約を解消しない!」

 

「俺は言ったさ。キラが好きだから君とは結婚できないって。」

 

「それなら何故結婚の準備が進んでるんだ?」

 

「それは・・・ラクスが『私に任せてくださいませんか?決して

 アスランの悲しむような事はしませんから』と言って聞かないんだ。」

 

「ラクスめ何を考えてるんだ?まったく恐ろしい女だぜ。」

 

「まったくだ。」

 

「ところで何でそんな事を聞くんだ?」

 

「いや、実はな最近キラの元気がないからさ、てっきりお前となにか

 あったのかと思って聞いてみたんだ。『喧嘩でもしたのか?』ってな。」

 

「え?」

 

「そしたらお前とは恋人ではなく友達で、お前とラクスは好き同士だって

 言うからさ。俺たちはてっきりお前たちはデキてるもんだと思ってたから・・・」

 

「キラが・・キラがそう言ったのか?」

 

「ああ、で、そんなはずない、あいつは何か勘違いしてるんだろうって

 事になってな。それでお前に聞きに来たという訳さ。」

 

「俺だって信じられね〜よ。あれだけ『キラ、キラ』言ってたお前が

 他の女の方が好きなんてよ〜」

 

「・・・貴様がラクスを選ぶなら俺は遠慮しない。キラをもらう。」

 

「イザーク!!」

 

「おい、抜け駆けは禁止だぜ?チャンスは平等にな。」

 

「お前たちまで!」

 

「言っておくがなアスラン。俺たちはキラが嫌いな訳じゃない。

 いや好きなんだ。お前と同じくらいにな。でもキラがお前を選んだから

 今までおとなしくしていたんだ。」

 

「そうだ、だからお前がキラを必要ないというのならもう遠慮はしない。」

 

「お前たちにキラは渡さない!絶対に!」

 

 

そういうとアスランは部屋を飛び出した。

 

 

「あ〜あ、行っちゃいましたね〜」

 

「それだけ本気という事だろ?」

 

「フン、どうだか。」

 

「で?こんなんでいいのか?」

 

 

別室からでてきた人間にディアッカが声をかける。

 

 

「ええ、上出来ですわ。」

 

「まったく、あなたが何を考えてるのか理解できませんね、ラクス?」

 

「だってあの二人、見ているだけでじれったいんですもの。」

 

「たしかにな。」

 

「ああ、アスランがあそこまでお子様だったなんてな。」

 

「もうとっくにキラさまに手を出されてると思っていましたのに。」

 

「ラクス!?」

 

「だってみなさんもそうお思いになるでしょう?」

 

「まあ、そりゃー」

 

「毎晩お楽しみだと思ってたけど。」

 

「・・・それだけ真剣だったのかもな。お互いに。」

 

「サイ・・・そうだな。」

 

「それでは次の作戦に移りましょうか?」

 

「了解!」

 

 

作者、リズさまのコメント



やっぱりギャグだ〜(^^;)

ラクス最強伝説「その2」だ〜(笑)
次の作戦とは・・・そりゃタイトルにもあります「純白のドレス」でしょう!
おもいっきりネタバレ(>_<)



+++++++++++++++++++++++++++

新婚企画のいただきものです。
なんだか、キラが×××を着せられそうv
すっごく楽しみです。